遺すべきもの:カネ、事業、思想、生き様 by 内村鑑三

今週、いろいろと読み散らかしている中で、「石川善樹、次なる挑戦はファンドマネージャー!?【前編】」という記事があった。石川善樹氏が投資投信顧問会社SPARXの阿部修平氏と対談しているものだが、石川氏の発言の中に面白い一節があった。
明治を代表する知識人のひとりである内村鑑三の著作に、『後世への最大遺物』という作品があります。要は、後世に何を遺すと一番いいのかという本なのですが、いま阿部さんがおっしゃったことと、すごく関係していると思いました。

内村鑑三はキリスト教徒で、この作品は若い信徒たちに向けた講演録なのですが、内村は「一番遺すと価値があるのはカネだ」と言っているんです。その後に、「一同驚愕」とか「聴衆大笑い」と書いてあります(笑)。カネは何にでも使えるから、後世にカネを遺せるのはすばらしいことじゃないかと。「ただ、君たちの顔を見ていると、カネを遺せそうな人はいないね」といって、じゃあ、次に何を遺せばいいかと続いていくのですが、その次は「事業」だと言うんです。例えば土木事業をやって、橋を遺すってことはすばらしいじゃないかと。で、その次が「思想」を遺すべしと。ただ、内村は「自分はどれも遺せなかった」と語ります。では、何を遺せるかというと、「生き様」だって言うんです。その生き様は、多くの人の勇気になり、次の時代をつくっていくだろうと。
カネ、事業、思想、生き様。

「生き様」が「多くの人の勇気になり、次の時代をつくっていく」というのは面白い。以前、この「生き様」という言葉を口にしたとき、鼻で笑われて、「ああ、この人とは価値観が違うから、一緒に何かをするのは無理だなぁ」と感じたことがあったのを思い出した。

多くの人を笑かすために今何ができるのか。涼しくなってきた日々の中で考えていきたい。

  by yoshinoriueda | 2018-08-17 23:23 | 思うに・・・ | Trackback | Comments(0)

トラックバックURL : https://entre.exblog.jp/tb/238712506
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。

<< 「投資の仕事とは、『新しい価値... お、俺が「壁ドン」の元祖だって... >>

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE