旧友との再会

明日は大晦日ということもあって、あちこちで新年を迎える準備をしている光景を目にした。例えば、久しぶりに旧友と会うため、大阪の下町を歩いていると、家の庭先で餅つきをしている光景を目にした。早くもしめ縄飾りを玄関につけている家もあった。

今日会った中学以来の旧友は、バイオ関係の弁理士とIT関係の研究者。普段は第一線で活躍しているようだが、子供を連れていると、どこにでもいそうなお父さんである。

そんな光景を目にして、ふと思い出したのが、週刊エコノミストの記事「仕事から学ぶ父親の子育て7カ条」(2006.1.10 p.78-80)。母親から子供の情報収集をして、営業トークのように子供の興味ある話から会話をスタートさせ、スケジュールに子供との約束を入れろ...といったものから、「費用対効果、時間対効果などのビジネスマインドを持ち込むな」といったアドバイスなどが書かれていた。

これらのアドバイスの中で、そうそう!と共感したのは、「伝えたい大切な話は、子供が理解できなくても語り続けよ」というもの。子供は、分かっていないようで、何か雰囲気のようなものを感じ取るような気がする。だから、難しいかもしれないけれど、自分が大切だと思うことを話して聞かせることは大切なんだと思う。それが、親子の間での価値観の伝承といえるのかもしれない。

さて、旧友と話をしていると、つい、「子供って仮面ライダー響鬼を見てても、結局、話の内容は分かってないんだよな~」といったような子供の話になるのだが、それが実は「いや~、大人でも聞いてない奴は、聞いとらんぞ~」という話になり、「なんだ、大人もか。」と安心(?!)したりする(^^;

挙句の果てに、20代半ば・日本人・日本で生まれ育った・大学院修士課程修了といった部下が、日本語ができないのだから、子供がちゃんとした言葉を使えなくても仕方ないなあ~(^^;といった話に発展してしまったりする...。まあ、大人のほうは、それはそれで悲しいのだが、しかし、それも現実ではあるようで...。

いろいろ話をしていると、すっかり辺りは暗くなっていた。帰りの電車に乗るなり、旧友の子供は、父親である旧友の腕にすがりながら寝息を立て始めた。今年は、子供達を襲うさまざまな事件が表面化して、悲しくなることが多かったが、旧友の親子の姿を見ていると、平和な日々を垣間見たようで、少し救われたような気がした。
by yoshinoriueda | 2005-12-30 23:55 | キャリア・生き方・教育 | Trackback | Comments(0)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


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