「限り」があるから大事にする

「限り」があることを、「制約」と考えるのではなく、「貴重なものである」と考えるというのは、発想の転換だが、なかなかできるものではない。しかし、そう考えることで、新たな展開、新たな行動パターンを生み出すことができるのかもしれない。
「限り」は我々の仕事に価値とモラルをもたらし、命の神髄を悟らせてくれます。限りある資金、限りある資源、限りある人材、限りある時間、そして限りある命…。限りあるものに感謝し、「限り」のありがたさを噛み締めたいものです。
こんな言葉で締めくくられた宋文洲氏のコラムは、なかなか面白かった。人間が同情心をもつようになったという寓話も面白かったのだが、仕事についての言及もあって、そっちもなかなか的を射ていると思った。
残業も限りを意識しない典型的な行為です。残業癖がついているビジネスマンの多くは、大して良い仕事をしていません。毎晩11時になり、土日も出勤する人は仕事の内容が薄くなり、想像力が乏しくなります。個人の変化と家族の幸せも犠牲にしてしまいます。仕事は限られた時間内に限られた内容しかできないと分かったとき、我々は初めて仕事の内容を吟味し、諦める仕事を決断します。
「限り」があるから優先順位をつける必要が出てくる。優先順位をつけるには、価値観をしっかり持っていなければならない。何を大切だと思うのか。結局、人生とは、それを決め続けることなのかもしれない。
by yoshinoriueda | 2006-04-06 12:03 | キャリア・生き方・教育 | Trackback | Comments(0)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


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