イエスの愛は平和ではなく剣(「<心>はからだの外にある」)

「<心>はからだの外にある」(河野哲也、NHKブックス)シリーズ第4弾は、愛と和について。
愛とは、最終的に、相手を自分からも自立させることであり、そのことで同時に、自分を愛の対象から自立させることでもある。これがイエスの愛が平和(順応・融和)ではなく剣(独立)であることの意味である。逆に、和とは、愛の原理ではなく、権力の原理、したがって支配と従属の原理である。
自立できるということは、責任を負いながらも、自由を得るということである。愛には、いろんな考え方があるものだ。確かにこれも愛なのかもしれない。

そう考えると、子供を自立させるということは、親の愛の現れといえるのかもしれない。自立させるには、まず、基本的なトレーニングを積み、そして、「自分の生活に影響をおよぼす事柄を自身で制御できるようになる」ようにもっていかなければならないのだろう。

そのための手段の一つが教育なのかもしれない。「人間を自由にするのは、知識あるいは情報である」と著者は言うが、ここでいう知識や情報というのは、経験性や身体性も含めたものなのだろう。だから、単に学校で学ぶことだけでは足りない。

いろいろ考えていると、やはり生き様を見せることが大切なんだろうなあと感じる。自分がちゃんとできているのかということは棚に上げておいて(^^;;、これは大切なことなのだろうなあと、しみじみ実感した。
by yoshinoriueda | 2006-06-16 17:02 | キャリア・生き方・教育 | Trackback | Comments(0)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


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