英語で書くように日本語を書く
2007年 06月 01日
英語には、常に「主語」が存在するため、誰の意図が、どこに(あるいは何に)作用するかということを意識しなくては、文章にすることができない。
その点、日本語では「主語」を省略することが多い。多い、というよりも、ほとんどの話し言葉には主語がない。例えば、
A:「昨日は飲みすぎて、二日酔いだ~(××)」といった会話の中には、「私は」とか、「あなたは」といった主語がない。しかし、コミュニケーションは成立している。これはこれで、ある意味、スゴいかもしれないのだが...。
B:「ま、自業自得ですな...」
C:「そんなときは、アサリの味噌汁がいいんでないか?」
A:「うー、いずれにせよ、しんどい・・・(××)」
先日、こんな話を耳にした。
最近の若手は、日本語の語彙が貧弱になっているような気がする。その代わり、英語はできるようだ。先日、ある若手選手が書いた文章を読む機会があったのだが、その文章のヒドイこと!まず、主語がない。意味も不明。それで、こう言ってみた。当然のことながら、英語ができるといわれる若手選手は、自分が書いた日本語の文章を英訳することはできなかったとのこと。もし、この若手選手が英語を書くように日本語を書いていれば、少なくとも意味は通じたかもしれない。もちろん、分かりやすいかどうかは別だが...
「自分の文章を英訳できますか?」
また、長年NYに滞在していたマイミクのちえさんがこんな叫び!を上げている。
日本語はムズカシい。日本人は良くわからん、と思ってしまう。大阪の人は良くわかるけどね。確かに日本語は難しい。特に、相手が何を考えているか分からない場合や、共通認識が乏しい場合などは、相当の注意を払わなければ、後々しこりが残るような誤解が生じることがある。
お願いだから主語と目的語をつけてくれ!動詞と名詞だけのセンテンスはただでさえ特異な業界に入って知識がないのでわからない。・・・
英語を学ぶということのメリット、英語ができるということのメリットは、自分の国の言葉である日本語でのコミュニケーションの質を高めるということにもつながるような気がする。(ま、自分が持っている能力を、どこにどう活かすかということは、その人次第だけれど... ;-p)
いずれにせよ、「英語で書くように日本語で書く」あるいは、「英語を話すように日本語を話す」という方法、なかなか効果的な場合がある。日常的な会話はもとより、ビジネス文書や議事録を書く際などにも有効だと思う。是非一度お試しあれ~♪
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