背伸びをしよう!

日本経済新聞(2007年10月26日付)では、オシム監督が考える「サッカー選手に必要なメンタリティー」についての話が紹介されていた。
「大きな要素としてモダンなサッカーという世界基準に適応できるかどうか、ということ。またチームの一員として行動できるかということも大事だ。その差はちょっとしたことに表れる。」

エジプト戦の3日前、30分3本の練習試合で駒野(広島)と加地(G大阪)、坪井(浦和)と阿部(浦和)、今野(FC東京)と中沢(横浜M)という3組の2バックを用意した。彼らの中にはバックに不慣れな選手もいた。Jリーグの試合直後で疲れてもいる。 

「そういう時に“どうしてバックなんかやらないといけないのか”という態度が出るのか出ないのか。うまくプレーできるかではなく、その姿勢を私は観察していた。どんなポジションでも練習から全力を尽くす選手には自分で自分の限界を超えていく、選手として最も重要なメンタリティーが備わっているから」
これはもしかしたらビジネスの世界でも同じなのかもしれない。「どんなポジションでも練習から全力を尽くす」ということは、ビジネスの世界でいえば、「与えられた任務を遂行できるよう全力を尽くす」ということだろう。その中で自分の限界に挑み、自分を超えていくことで、成長していくのだと思う。

奇しくも、「プロフェッショナル仕事の流儀」で紹介された京都・堀川高校の荒瀬校長のストーリーのコンセプトは、「背伸びが、人を育てる」だったようだ。このコンセプトは、公立高校でありながら難関国公立大学への現役合格者を多数輩出する学校に育てた経験から導き出された実感なのだと思う。

今から思うに、2年前までのシリコンバレーでの生活では、体の横幅は若干成長してしまったが(^^; 精神的・能力的にどれだけ成長したかは別にして、相当に「背伸び」していたような気がする。

それに比べて今はどうか?業務を細分化する大きな組織の中に埋もれて、十分に背伸びしていないんじゃないか?(だから肩が凝るのかな?!)

ま、いずれにせよ、これからは、毎日一度だけでも「背伸び」をしよう!
 
by yoshinoriueda | 2007-10-27 15:21 | 思うに・・・ | Trackback | Comments(0)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


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