4th gradeでは遅すぎる?!
2008年 05月 28日
学年の始めの時点で勉強があまりできない生徒は、その学年の終了時点でも、相変わらず勉強ができず、また、学年の始めの時点から勉強がよくできる生徒は、その学年の終了時点でも、相変わらず勉強がよくできていたとのこと。教師として、勉強ができない子供を精一杯フォローしたつもりだったけれど、成績の序列を変えるには至らなかったらしい。
話してくれた人の分析によると、そのような結果になったのは、大きく二つの要因があるのではないか、とのこと。一つ目の要因は、「missing skill」。勉強をする上で必要不可欠なスキルが欠如しているため、すぐにつまづいてしまう。勉強をする上で必要不可欠なスキルというのは、具体的には、それぞれの学年に応じた計算や読み書き能力などが挙げられる。
二つ目は「性格」。幼い頃の学習に対する性格というのは、いわば「習慣」といってもいいだろう。幼い頃から適度なプレッシャーをかけられ、勉強する習慣が身についていれば、そのうちに勉強の面白さを理解し、内的な動機付け、すなわち、自分で勉強しようという気持ちが形成される。内的な動機付けがなされていなくとも、なんらかのインセンティブを与えれば勉強する、といったところまで来ていれば、とりあえずは合格だそうだ。なぜなら、教師や友達からの何らかのインセンティブによって、勉強するようになるからだ。
勉強する習慣が身についていない子供は、往々にして、親がそれほど熱心に勉強させないことが原因らしい。親自身が勉強に対して意味を見出していない場合、子供にも「勉強しろ」とは言わない。それが結果として、子供の性格の形成に影響を与えているようである。
この話がどこまで一般化できるかどうかは分からないが、もし概ね正しいとすれば、小学校の低学年、1年生や2年生のうちに、勉強する習慣を身につけさせ、ある程度しっかり勉強をみてやることが必要だということ、つまり「鉄は熱いうちに打て」ということかもしれない。