「非属の才能」
2008年 06月 01日
何にも属さない生き方というのは、多くの人にとっては不安かもしれない。日本では、学校教育の段階で、「集団への属し方」を徹底的に教え込まれる。少しでも集団の「常識」から外れたら、目に見える形や目に見えない形で、さまざまな制裁を受けることになる。
そして、それは、社会に出てからも繰り返されることになる。多くの人は、周囲から「良い」と思われている集団に属することに最大の価値を見出し、そこで、自分よりも下に位置するものを支配し、管理することに喜びを見出す。
個人的には、そんな人たちを見るととても嫌な気持ちになり、到底そんな人たちとは一緒にやっていけないと思ってしまう。それで終わればいいのだが、それ以上に、吐き気すら覚えてしまう。
自分ではあまり意識していないが、現実に出会う輩にはそんな人が多く、実は、心の中で知らぬ間に吐いている。たまには心の洗濯が必要だというのは、もしかしたら、知らぬ間に吐いてしまって汚れてしまった心を洗う大切な時間、大切な経験なのかもしれない。
そんな自分にとっては、何にも属さない生き方というのは、究極の理想形である。「非属」というコンセプトは、まさにピッタリのコンセプトだと感じる。経済的な心配さえなければ、今すぐにでも何にも属さない生き方をしたいと思う。ただ、それは、自分勝手に生きたいというのではない。むしろ、自分の周囲を幸せにしながら生きたいと思う。
経済的な自立というのは、宝くじにでも当たらない限り、どこかに属していなければ難しい。ただ、せめて精神的には「非属」でありたいものである。そして、少なくとも精神的に「非属」であると言い切るために、日々精一杯精進したいと思う。