京都市立堀川高校荒瀬校長に学ぶ「リーダーとは?」@「奇跡と呼ばれた学校」
2008年 06月 13日
ただ、関連する話があちらこちらに出てきており、まとまりがない(失礼!)ので、自分なりに、いくつかの視点で、この本に書かれていることをまとめてみようと思う。
まずは、先日の「リーダーはぼんやり見ろ」というエントリーに関連して、荒瀬校長が考える「リーダー」というものについて。
堀川高校が目指すリーダーとは、
目立つところで引っ張るだけではなく、目立たないところで責任を持ち、その場から逃げないで立ち向かう人。そんなリーダーになってほしいと生徒には繰り返し伝えています。とのこと。これは、「自ら一歩踏み出す人」というコンセプトと通じるところがある。これは、「自分の「内なる声」を聴く努力を日々続ける」というエントリーにある「リーダーシップの旅~見えないものを見る」(野田智義・金井壽宏)に述べられていた「リーダーシップ」のコンセプトと同じであり、個人的には、この考え方に大いに賛成である。
では、リーダーの仕事とは何なのか?74pにこんな一節がある。
リーダーというのはその人のよさを見つけ、力を発揮できる場面を与えること。そして、仕事とは「人のよいところだけを集めて行なうもの」であると肝に銘じること。リーダーの仕事は、他人は自分では同じではないというごく当然のことを頭と体で理解し、適材適所を心がけ、欠点よりもむしろ長所を集めて目的を達成することである。
ちなみに、新規事業の立ち上げなどでは、適材適所だけでなく、「同じ窯の飯を食う」というかいわゆる共通の体験があったほうがよい。その理由の一つとして、お互いが話す言葉のベースが揃うため、コミュニケーションがとりやすくなるということが挙げられるだろう。もちろん、お互いの人生の中の一部を同じ目的のために使うわけだから、人間として信頼できるほうがいい。シリコンバレーでは、ベンチャーのチームを作るときに、「chemistryが合うかどうか」ということがよく話題になっていた。
閑話休題。
では、達成すべき目的とは、どうやって見つけるのか?それは、教えてもらえるものではない。人生をかけて探し出すしかない。そして、それがその人の人生そのものになる。そんな風に思うのだが...