「科学の要請」ってなんだ?

気候変動問題の議論の中で、「科学の要請」という言葉が出てくる。科学は、地球が温暖化している傾向を示唆している。科学は、大気中の二酸化炭素濃度が高くなっていることを示している。だから、どうした?と思う。

科学は、疑うことから始まる。科学は、疑うことから進歩する。科学は常に正しいわけではない。間違っていることも多々ある。

にもかかわらず、気候変動問題の議論の中では、環境派と称する人たちは、「『科学の要請』に基づき、大気中のCO2濃度は450ppmに抑えるべきである」とか、「気温の上昇は2℃以内に抑えるべきである」といった話をまかりとおそうとする。

そもそも、「科学の要請」などと口にする時点で、科学の本質を捉えていない。科学が何たるかを理解していない。そんな輩に、「科学」を論拠とする資格などそもそもない。

科学は、「信じる対象」や「論拠」ではなく、考え方や問題解決の「強力なツール」の一つにすぎない。それを忘れてはならないと思う。
by yoshinoriueda | 2009-08-06 12:37 | 思うに・・・ | Trackback | Comments(0)

清涼剤はSilicon Valleyの抜けるような青い空。そして・・・


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