「科学の要請」ってなんだ?
2009年 08月 06日
科学は、疑うことから始まる。科学は、疑うことから進歩する。科学は常に正しいわけではない。間違っていることも多々ある。
にもかかわらず、気候変動問題の議論の中では、環境派と称する人たちは、「『科学の要請』に基づき、大気中のCO2濃度は450ppmに抑えるべきである」とか、「気温の上昇は2℃以内に抑えるべきである」といった話をまかりとおそうとする。
そもそも、「科学の要請」などと口にする時点で、科学の本質を捉えていない。科学が何たるかを理解していない。そんな輩に、「科学」を論拠とする資格などそもそもない。
科学は、「信じる対象」や「論拠」ではなく、考え方や問題解決の「強力なツール」の一つにすぎない。それを忘れてはならないと思う。